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 息子の好きな絵本に「フンガくん」国松エリカ著がある。怒ったり、すねたりするフンガくんがえぇんである。それでいて根に持たない、忘れっぽいフンガくんが好きだ。そのなかに、潮干狩りにみんなで行ったフンガくんが、すねてひとり集団を離れ、自分だけの場所でたくさんのアサリを獲るシーンがある。


  これは子どもはみんな憧れる。そう自分だけの場所、秘密の場所でたくさん宝もんが獲れ、みんなに自慢できるのだから。絵本で潮干狩りを知った息子は、自分も行きたいと。そこでわが家ではこの時季、潮干狩りに行き、その帰りに決まって明石焼きを食べ帰る事になる。ただ、いつも食べていたお店が最近閉まってしまった。


  はじめて行った時に、子どもはアサリの潮干狩りの場所ではない所に人が居るのを見つけて、観察しによちよち行った。そこでアサリではない貝が獲れるのを発見。そしてそこにはなんと売っているヤドカリまでいる。 ヤドカリを捕まえて嬉しそうにボクにみせた。それが幼稚園に入る前の年。


  息子が世話になった親切なおじさんに、その貝「マテガイ」の獲り方や美味しい食べ方まで教えてもらった。その貝をみてボクは、なにかをおもい出した。 ボクがまだ小学生だった頃、北九州で親父はいろいろなサカナを食べさせてくれた。若戸大橋を歩いて渡って寿司屋にもよく連れてってくれた。その記憶の中に、その長細い貝を食べたことが。


  この美味なマテ貝、足がはやく、あまり市場にでまわらない。 掘ればアサリのように獲れるわけではなく、獲るのがたいへんだし、貝殻が弱いので丁寧に扱わなければならない。つまりは面 倒くさいのだから、今の時流にはあわないわなぁ。それだからこそ貴重で、てんぷらに揚げたりするとほんとうに美味しい。


「こんなんおったでぇ。この蟹美味しいよなぁ」と嬉しそうに、ワタリガニを捕まえてきた息子。ふが、ふが鼻息あらく自慢げだ。2012.6.潮引き加減もよく吉日@播州の浜 Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil '66「Mas Que Nada」を聴きながら

今年も子どもとともに歳時記2012年

「あれ、人はすること同じなんやなぁ」|2012.12.16
|「手を繋ぐことが出来ない」| 2012.10.27
「これで、いいのだ」|2012.9.22
「なんなん?おもしろそうやなぁ」|2012.8.26
|「それが続くわけじゃない」|2012.8.20
「夏になんで花火あがるんや」|2012.8.4
「真実を口にするのが憚られる」|2012.夏
「琵琶湖一周やぁ」|2012.夏
「仙台のキーパーすごいなぁ」|2012.7.7
「素敵な写 真だねぇ」2012.6.29
「フンガフガ」と潮干狩り|2012.6.大潮
「さぁ、さぁ」御影だんじり祭り| 2012.5.4
「あぁあの桜」今年最期のお花み気分
| 2012.4.7
「その日のまえに」永遠などないのだ|2012.3.11
「歌声の聴ける町」透明感ある社会がえぇ|2012.3.10
「本物」騙しは人の魂をうばう@那智黒|2012.3.5
「紀勢本線に乗ろ」和歌山が好きだ|2012.3.4
「春ょこい」今年こそお花見|2012.3.3
「またきてね」宮城気仙沼を応援するぞ|2012.2.11
「力を合わせ龍を呼ぶ」春節|2012.1.23
「奏でる未来」Ruri音楽仲間|2012.1.22
「一心合力」陸前高田から|1.17KOBE
「とりも生きてる」とりぱん親子|2012.1.4
新年、闇が取り除かれた2012年春。
「あの闇夜はもう明けた」新春|2012.1.1

子どもとともに歳時記2011年

子どもとともに良き日に。
歳時記リスト2010

歳時記リスト2009

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2013年8月16日
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