大震災の津波で流された岩手県陸前高田の「高田松原」のマツを使い寄木造で作られた大日如来像が、1月17日哀悼の日KOBEにおいでになった。陸前高田の被災者のみなさんへと、哀悼のおもいをこめて「一心合力」のひとノミが神戸の人たちの手で刻み込まれていった。なんともこころ繋がれる一瞬、一刻。
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 あぁ地震さえなければ、、、幾度となくつぶやいたことのは。ちょうど一年経った1996年1月、ボランティアではじめた絵はがきの第二弾ができあがった。そして、またマスコミにとりあげられた。そのことが、「人助けに名をかりた売名行為」とののしられた。 別に協力してくださる人が増えればとおもってしたことだが。  


  1995年テレビの朝の顔でもあった『ズームイン朝』に出演させていただいた時、ちょうど神戸の地震直後の5月に起こったオウム真理教の麻原逮捕で、彼のニュースばかりでおわり、ほんのすこしの出演だった。「麻原と同じ扱いか」とおおぴらな陰口もたたかれた売名行為。教祖逮捕がニュースショウを神戸の地震からオウムにかえた瞬間でもあった。  


  全壊でホームレスのボクに、それほどまで他人に言われる筋合いはないのだけれど。ハラが立つというよりも、そうした人々の想像力のなさにあわれを感じた。同じ境遇、地震で大切なものを失うという、その時こんな扱いされたらどうする、と問いたかったが今のいままで我慢してきた。


  マスコミのおかげもあり 第二弾の神戸ボランティア絵はがきは、全国からの協力金が百数十万円の額になり、1996年のクリスマスに全壊した神戸母子寮に全額寄付をした。寮長の林英夫さんは「すごいことしたねぇ」と喜んでくださった。そして子どもが東急ハンズでボクの絵はがきを買ってきて、間借りしている仮設の母子寮に貼ってくれていることも聴いた。涙がでた。  


  それを取材したいとマスコミに言われたけれど、丁重に断った。悲しいかな、マスコミは震災のすべては伝えられない。東北の地震でぼくと同じようなつらいおもいをしておられる方がおられるはず。地震に遭ったことない人に、なにを言っても全ては分かろうとしてくれない。理解されなくてもいいじゃないですか、しっかりと自分のおもいで行動してください。被爆するかもしれない恐怖で、古里を捨てなくてはいけない。それは悲しい事実ですが、子どものことをおもえば。


  自分の状況を伝えられないもどかしさにあせる事もありません。地震を経験したことない人間に、伝わりません、ほんとのところは。 そして、助かった命を粗末にせんといてください。 ムリは禁物です、神戸のときだって1年後の1996年1月17日にはなにも状況は変わってませんでした。「神戸はいち早く復興した」なんて戯言は、当事者なら口が裂けても言えないはずです。  


  地震にたまたま出逢った友人とそうでないあなた、でも友であることには変わりありません。大事な人の手ははなしたらあきません。  


  誰かが引き金ひくんですね。こんな極限のような状態のとき。 「がんばれ」とか無責任に言って、人を窮地に追い込もうとする。「原発は大丈夫」なんて無責任に電力を使わない関係ない地域におしつけて都市生活をおくるのもそう。それでこづるい金儲けをする。ハラもたつでしょうが、相手は前頭葉の発達してない共感する感情が欠如している器械だとおもえばいいのです。分かってもらえないからと、極端な行動にでることはカルト集団とおなじことになります。


  ボクは「がんばろう日本」なんて言う奴に限って、自分さえよければええ人間や会社だと判断しております。がんばろうなんて雰囲気だけ空気だけの薄っぺらい流行です。それも駄 才はやりもん、安もんの根性スポーツマンガとちゃうんですから。  


  ボクもあなたもおんなじ人間ですから、生きなければいかんのです。あぁ地震さえなければ、、、会社もつぶれなかった、友人も失わなくて、あぁと言いたい気持ちはよくわかります。ボクもそうでしたから。確かに時間がかかります。急がんとってください、かなしい気持ちは1年で「はい治りました」とはいかんです。  


  やっぱりね、と17年経てば笑えるようになる。そうおもて、歩いていきましょうょ。2012年1月17日記。@1.17KOBE  小澤征爾「新世界Symphony No.9 in E minor, Op.95 'From the New World' First Movement; Adagio - Allegro molto」を聴きながら。

私たちの身代わりになってくださった人たちのために、合掌。
そしていまでもまつている方々のお気持ちが届きますように。

今年も子どもとともに歳時記2012年

「あれ、人はすること同じなんやなぁ」|2012.12.16
|「手を繋ぐことが出来ない」| 2012.10.27
「これで、いいのだ」|2012.9.22
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「夏になんで花火あがるんや」|2012.8.4
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「フンガフガ」と潮干狩り|2012.6.大潮
「さぁ、さぁ」御影だんじり祭り| 2012.5.4
「あぁあの桜」今年最期のお花み気分
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「その日のまえに」永遠などないのだ|2012.3.11
「歌声の聴ける町」透明感ある社会がえぇ|2012.3.10
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「紀勢本線に乗ろ」和歌山が好きだ|2012.3.4
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「一心合力」陸前高田から|1.17KOBE
「とりも生きてる」とりぱん親子|2012.1.4
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「あの闇夜はもう明けた」新春|2012.1.1

子どもとともに歳時記2011年

子どもとともに良き日に。
歳時記リスト2010

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2014年7月31日 変更むらさき
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