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「爺ちゃんずっと船乗りなんやろぅ。船怖くないのかなぁ」なんで?「沈没するし、台風でも海の上やろ、鉄砲で撃たれたって言ってたし」そやなぁ、南方戦線で船を沈められて命からがら助かってんもんなぁ。こんど聞いてみたら。「戦艦乗ったら、じーちゃん喜ぶかなぁ」そら喜ぶで。


  親父は戦争で、船を二度沈没させられた。そして中国漁船に助けられた。「船乗りはどんな時でも、溺れている人を助ける」とその基本を親父からおそわった。戦後も船乗りだったが、乗船していたタンカーが海賊や湾岸戦争で砲撃されたりもした。そんな会話が家族の中でふつうに喋られ、また砲撃をうけたタンカーを観たときは驚いた。だから安全なんて、海にこぎだせば無いと子ども心におもっていた。


「おじいちゃん、しんどいから行かへん、って。ボクだけ乗っても、喜ぶかなぁ?」そりゃ、爺ちゃんなによりも船が好きやさかいなぁ、喜ぶで。戦艦大和に乗ってた爺ちゃんのお兄さんも喜ぶできっと。


  子どもが、爺ちゃんを乗せたいと応募した「海上自衛隊の式典」で、自衛隊艦に乗船させていただいた。「酔うかなぁ」と心配していた当日は快晴で、波穏やか、子どもが心配していたほどの大波ではない。「船ってにおうなぁ」そや、船用ペンキの匂いやなぁ、とうちゃんは懐かしいわぁ。


「すごいなぁ、大きな船が一列やで。きれいなぁ」船団の美しさに驚いた。きれいに整列しているかのように、静かに進む。「こんなことができるんだぁ」訓練してるからだよ。安全第一、そのために人知れず同じ事をくりかえして、そしてたくさんの人がひとつになって集団を維持して行く。社会とはそんなものではないのだろうか。


「爺ちゃん戦艦のったで」「そうかぁ、船はすごいやろ」。2011.9.24記@海上自衛隊艦 谷村新司「群青」を聴きながら。



 

今年も子どもとともに歳時記2011年

「自然のチカラ、そして人のおもい」力まずに|2011.11.27
「走る愉しさ」自転車に乗って| 2011.11.13
「日だまりの中の幸せ」青い鳥|2011.11.12
「ふつうは幸せに」プロのあるべき姿|2011.10.25
「自分の頭を頼りに」いきるってこと|2011.10.1
「爺ちゃんは海の人」生きるおもい|2011.9.24
「協力してこそ」生きるって、こと|2011.9.8
「人はなにができるのか」人を看る|2011.8.23
「だれのための、自分ですか」祈るおもひ|2011.8.6
「あの人は元気だろうか」祈るおもひ|2011.7.8
「あの人のおかげで」魂よ安らかに|2011.6.25
「待ってる人がいてくれる」魂よ安らかに|2011.5.23
「これ以上がんばらんでいいよ」魂よ安らかに|2011.5.11
「不言実行よ、リーダーは」甦るぞ東北|2011.4.12
「一緒に歩んでいきましょうょ」甦るぞ東北|2011.4.10
「たのむでぇ、リーダーよぉ」ふんばろう東北|2011.4.2
「がんばらんでええんです」ふんばろう東北|2011.3.11
「役にたってるんや」はやぶさ|2011.1.29
「だいじょうぶ」先生のことば|2011.1.18
「ひとりじゃない」震災の日のながた|2011.1.17
「うしろ暗いは鬼のえじき」妙法寺追儺式|2011.1.3


子どもとともに良き日に。2010年 
歳時記リスト2010


子どもと歳時記。 2009年 
歳時記リスト2009

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