サクラ さくら  弥生の空は

山梨県身延山の枝垂れ桜の森

 毎年のように桜を観に出かける私ですが1998年のお花見の始まりは、私の高校時代の友人桑原夫婦のご厚意で、新婚のふたりで旅行すればと八ヶ岳のホテルの宿泊券をいただき、そこにいくついでに以前から観たかった身延山のしだれ桜に会いに行こうと。ここは、山間なのに花の咲く時期が周辺のさくらよりも相当早く、いままで何度か春に近隣に行った際にも訪れてはみたのでだが遅すぎて出会うことはなかった。一般 的に枝垂れ桜はソメイヨシノなどよりも早く花が咲きくが、ここ身延山はどこよりも早い気がする。3月30日出発、東名自動車道のさくらの名所・浜名湖PAのソネイヨシノの桜もまだつぼみ堅く、気の早いのがひとつふたつ咲いている程度。

 しかし、身延山にきてびっくり、こんもりさくら色の山がそこにあるのだ。一面 しだれ桜の波で満開。今年はじめてのお花見は豪快だ。しだれ桜の桜のトンネルなどはじめてだ。きっとここと平安神宮くらいだろう。その日一日じゅうさくらを愛でてた。そして、まだ雪をいただく八ヶ岳へと向かったのだ。山梨県には大きな色々な樹がいたるところにある。それだけこの土地の人たちが樹を大切に観守ってきたのだろう。
しだれ桜が好きな人なら 一度は訪れる身延山。 その数150本ともさくらの見ごろは3月下旬。 1274年日蓮がこの地に 草庵を開いたのが始まり。 今では標高1153メートルの 身延山の中腹に伽藍が 立ち並ぶ姿は壮観だ。

 

 さくらだけをみても、本郷の千年桜、原間のしだれ桜、韮崎の王仁桜、小淵沢の神田桜、そして日本三大巨桜の実相寺の山高神代桜がある。こんなにも素晴らしい桜が多い所に住んでいる人は本当に幸せだと思う。八ヶ岳のホテルでリゾート気分を味わった後は、開通 したばかりの安房トンネルをドライブすることに。安房トンネルを抜けて新穂高にゆき、秘湯の新穂高の温泉宿に1泊。4月1日飛騨高山を観て神戸に帰神したのでだが、なんと高山は雪が降り積もりチェーンがいるほど。満開の桜が咲く所があるかと思えば、雪コンコンですから、本当に自然は気まぐれで、それに合わせるのが人間。雪の寒さで高山見物もまま成らぬ 状態で喫茶店へ飛び込む。気候に敏感になることが少なくて、便利なだけの都市部の生活をしていると本当に人間としての本能が鈍るような気がした一日だった。

*このページの製作年は1998年、データ内容は当時のものです*
撮影1998年3月30日
場所
 山梨県南巨摩郡身延町身延
交通
 JR身延線身延駅下車
山梨交通バス身延循環で15分身延山下車すぐ、
中央自動車道甲府ICからルート140・52で約40キロ
問い合わせ先
久遠寺05566-2-1011
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