さまざまの事おもひ出す桜かな |
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奈良県大宇陀町の又兵衛桜 |
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枝垂れ桜の中でも大きな木がこの奈良県大宇陀町に有る又兵衛桜だ。日本一の桜の名所として名高い奈良吉野の近くだ。近年シルバー世代のカメラブームで、とんでもないくらいの数のおじいちゃんおばあちゃんカメラマンがこの枝垂れ櫻の巨木めざして行く。それほど絵になる桜なのだ。現在、国営放送がなにかのタイトル(1999年のドラマ)にこの桜を使っているらしく「今まで以上に人が来るよ」と寂しそうに大阪のカメラマンが言っていた。
お年寄りが重いカメラ担いで電車に乗りバスを乗り継いで、自然を写すことはたいへん素晴らし事だと思う。しかし、仕事でカメラを担いでいる私から苦言を言わせていただくと、もう少しその撮る対象に愛情を持ってもらいたいと言うことだ。そうすれば根の弱い桜の木を守るためわざわざ柵をしているのに、その中にデカイ三脚も立てないだろう。またブローニーの銀包みやフィルムのケースも無造作に捨てないだろう。いまの20代の若者の傍若無人ぶりをうんぬ ん言うが、今の60代の方々はそれと同レベルでフィルム、たばこのぽい捨ても目に余る。たとえライカをくびからぶら下げようが、そんなことしていては写 真の品位がさがる。子は親を観て育つというが、そんなところだろう。そんなじじいやばばあを何人もご注意申し上げた我が身としては。 フイルムメーカーもこうした事実を見て製造者責任と言うものを考えて欲しい。土に帰る素材にすべきだ。過剰包装は要らない。プロが雨などでフィルムが濡れないようにとプラスチックのケースを使うのだとメーカーは言うが、本当のプロならそんなこと言われる前から雨対策もするだろう。大きなお世話なのだ。コニカさんはネガフイルムのパッケージを集めて送るとそのケース1個につき10円のお金を北海道の鶴居村の丹頂鶴の保護に寄付しているが、これなどいい案だと思う。ただネガだけでなくポジもしないといけないと思う。デジカメが仕事場の主流となればポジもハイアマチュア、このハイはどんな意味のハイなのか考えてしまうが、の使うものに成るのだから。 桜の話があらぬ方向に行ったが、せっかく自然の中でカメラを構えて、生きとし生けるものと対峙しているのだから、畏敬の念で接し、自らがその自然を壊さないようにして欲しい。撮る対象に愛情のひとつも注げない人が、人を感動させる写 真など撮れるわけが無いのだ。 この桜は大坂冬・夏の陣で活躍した後藤又兵衛がおちのびたこの地に植えたものとされている。この桜を観ながら太閤秀吉の醍醐の花見を思い出していたのか。この桜ももしかすると、ここ醍醐寺の枝垂れ桜と兄弟桜かもしれない。「お花見」と言う文化を根づかせたのは豊臣秀吉だという説もあるが、確かに秀吉にまつわる桜は多い。 *このページの製作年は1996年、データ内容は当時のものです*
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撮影1996年4月20日
場所 奈良県宇陀郡大宇陀町本郷 交通 近鉄大阪線榛原駅下車、 奈良交通バス大宇陀行きで約15分、 大宇陀高校前下車とほ約15分 問い合わせ先 大宇陀町役場0745-83-2251 |
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樹齢300年、樹高13メートル。 大坂冬の陣、夏の陣で活躍した 武将後藤又兵衛の屋敷内に有る ことからその名がついた。
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